この度、2017年度 日本肝胆膵外科学会 学会賞を受賞致しましたのでご報告いたします。
この度はこのような名誉に与り、学会理事長 山本雅一 教授、学会会長 遠藤格 教授をはじめとした学会会員の先生方に感謝申し上げます。
そして、私の研究を支えて下さいました熊本大学小児外科・移植外科 猪股裕紀洋 前教授をはじめとした教室の先生方、熊本大学免疫識別学の千住覚 准教授、西村泰治 前教授に厚く御礼申し上げます。
私の研究は着手した当初より同学会に毎年、研究成果を御報告して参りましたが、研究が大詰めにさしかかった2016年4月、熊本は震災に見舞われ、県民の生活は日常から切り離され、研究は中断せざるを得ない状況となりました。
当時は患者様や病院スタッフの安全確保とライフラインの整備に奔走していましたが、全国からのご支援、特に医療分野においては学会会員の諸先生方の御助力のおかげで熊本は持ちこたえることができ、復興へと進んで参りました。
幸いにも私も研究を再開し、完遂することが出来ました。
困難な状況下にあっても力を合わせて踏みとどまり、努力した先にこのような賞を頂けたことは望外の喜びでありました。
頂いた賞に応えるべく医学に邁進することを誓うとともに、この場をお借りして、共に努力を重ね、あの震災から立ち上がり、熊本の医療を支え続ける全ての方に改めて感謝申し上げます。
平成30年6月 匂坂正孝