平成28年2月25日 福岡市 福岡国際会議場に於いて開催された
第31回日本静脈経腸栄養学会に当院から3名勉強に行って参りました。
今回は久留米大学 小児外科 田中 芳明先生 御主催の会でありましたので
高齢者の栄養管理、NSTの意義、在宅での栄養管理から
小児の経腸栄養の最新知識まで広く深く学ぶことができる場でありました。
当院スタッフの活動報告を一部抜粋して掲載します。
<日本静脈経腸栄養学会 学術集会>
トピック:半固形栄養剤(マーメッド)の有用性
・ 粘性の低い液体栄養剤の胃瘻注入では食物容積による胃への物理的負荷が低く
蠕動刺激としては不十分 → 胃食道逆流症/誤嚥のリスク
・マーメッドは投与時は液体であるが胃内の酸性環境下において半固形状へ性状が変化するもので
誤嚥の防止や便性状改善に有益。
・在宅においては投与時間の短縮から介護者の負担軽減など、利便性も優れている。
・H2ブロッカーやPPI内服患者において半固形化の動態が変化すること、栄養チューブの清潔保持のために頻回なチューブ交換が必要なことなど課題も明らかになってきている(補足)。
今回、学会を通じて得られた最新の知見を広くスタッフ間で共有し、
日々の患者様への診療に活かしていく所存であります。
以上、簡単ではありますが学会のご報告とさせていただきます。