二重の幅を広くするための、

上まぶたの余剰な皮膚切除の説明です。

手術後のダウンタイム(腫れや傷跡)の経過の参考にされてみてください。

今回の症例は自費診療です。

 

保険診療の眼瞼下垂症の手術の内、挙筋短縮は行わない時の、

余剰皮膚切除のみの手術も同じように行いますので、

ご参照ください。

 

 

 

 

二重の幅をこのように数ミリ広げるための経過です。

まず皮膚の切除デザインですが、二重の位置と切除幅を詳細に計測してデザインします。

この方の場合は右側が5mm、左側が6mmとしました。

 

 

 

私は上眼瞼部は7-0ナイロン糸で縫合しますので、手術直後はこのような状態になります。

1週間後に抜糸を行いますが、皮膚の発赤や腫脹は術後1~2週間で落ち着いていきます。

 

 

 

むくみ(浮腫)は3~6ヵ月で落ち着いていきますが、それまでは、

ややわざとらしいと感じる二重かもしれませんが、術後半年ほどでこのように落ち着きますので、お付き合い頂ければと思います。

 

 

 

腫れとむくみの経過をまとめると、👇のようになります。

 

 

 

 

 

 

次に傷跡の経過です。

1週間で創部は癒合しますが、抜糸後はまだこのように赤みが残存しています。

 

その後、1ヵ月後、半年後とこちらの経過のようにきれいになっていきます。

 

 

 

 

 

私は手術の傷跡が二重のラインになるようにデザインしますので、

最終的には目立ちにくくなります。

 

よくSNSで見受けられる眉毛下皮膚切除は、どんなにきれいに縫合しても、眉毛の下縁に線状の傷跡が残ります。特に男性はお化粧で隠し様がありませんので、私はお勧めしない術式です。

 

上眼瞼部の皮膚は、解剖学的構造上、緊張がかからず、肥厚性瘢痕にもならないことが分かっている皮膚ですので、約半年間のダウンタイムを乗り越えた後は、きれいな創部となります。

 

医師と患者さまが一緒にダウンタイムを乗り越えるために、今回はこのような解説をしてみました。

 

ちなみに今回の手術費用は自費診療で、両側あわせて385,000円(税込)でした。

手術、麻酔、内服薬、点眼薬を含む金額です。

 

眼瞼下垂として保険診療でご対応可能かは、

診察時に判断させていただきますので、

お気軽にご相談ください。

 

 

 

保険診療での眼瞼下垂手術(余剰皮膚切除)を行った場合の解説も、

こちらにリンクを貼っておきます。

 

【形成外科】 眼瞼下垂症(余剰皮膚が原因のもの)症例写真

 

 

美容外科・形成外科 匂坂正信