サキサカ病院には現在、3つの大きな特色があります。
①寝たきりのご高齢者様もすぐに入院可能
②誤嚥性肺炎を予防する経管栄養法
③褥瘡の専門的治療
の3つです。
これらは双子の医師である、外科・小児外科の匂坂正孝医師と、
形成外科・美容外科の匂坂正信医師が、サキサカ病院に戻ってきたことにより実現したものです。
【①寝たきりのご高齢者様もすぐに入院可能】
現在施設に入られている方、ご自宅で介護をされているケース、どのような患者様でも、誤嚥を疑う場合や誤嚥性肺炎にまで発展した状態でも、すぐに入院を受け入れて治療に当たらせていただきます。
特に今まで介護認定などを受けられたことが無い方でも、市役所などで手続きをする必要なく、すぐに入院してもらうことが出来ます。
また残念ながら治療が奏功しない場合も、お看取りまで責任をもってお預かりさせていただきます。
それが療養型病院である当院の強みです。
【②誤嚥性肺炎を有効に予防する経管栄養法】
正孝医師は、熊本大学附属病院の小児外科で、新生児や小児で経管栄養が必要な症例に対して栄養管理を行っていたノウハウを高齢者に応用し、その方法を発展させました。
赤ちゃんにも行う方法ですので、もちろん体のどこかに傷をつける治療法ではありません。
サキサカ病院でのこの治療法の成果として、明らかに誤嚥性肺炎の発生率は低下し、日本の栄養学会で表彰され、ヨーロッパでも研究論文として発表されました。
参考:臨床研究報告
またこの誤嚥性肺炎を起こしにくい栄養管理方法は栄養製品を取り扱う企業にも注目され、現在、株式会社 明治様とアドバイザリー契約を交わし、経管栄養の課題を克服する新たな栄養剤の開発を共同で行っております。
透視検査を行う機器を導入し、
誤嚥が疑われる患者様は、飲み込みの状態の評価を行っています。
誤嚥性肺炎予防の栄養管理法について具体的な内容は以下に添付します。
<当院の経腸栄養プロトコル>
結果 『誤嚥性肺炎の有意な抑制効果を認めました。』
当院では誤嚥性肺炎によってあきらめられていた栄養の継続に関して、有意に改善を認めております。ご自宅やご施設で栄養管理にお困りの方がおられましたら、どうぞ医師 匂坂正孝までお尋ね下さい(連絡先は文末に記載)。
また、これは既存の治療を応用しているものであり、
あくまで投与しているのは経管栄養剤つまり「食品」です。
特別、高額な医療費がかかるわけではありません。
むしろ患者様は肺炎を合併しないため点滴治療は減り、栄養を中断することなくお過ごしいただいております。
【③褥瘡の専門的治療】
東京大学形成外科に入局し、その後、東大の関連病院である杏林大学形成外科の医局人事で、これまで各地で診療を行い、
直前には静岡済生会総合病院の形成外科で科長を勤めた、匂坂正信医師が2021年4月から当院に戻りって専門的な褥瘡治療を行っています。
熊本大学付属病院や国立病院機構熊本医療センターで、治療が長期化し、難渋された症例も積極的に受け入れ、
フィブラストスプレーやOASISなどの成長因子、各種創傷被覆材(ソーバクト、アクアセルAg)、
局所陰圧閉鎖療法(V.A.C ULTA)や筋皮弁移植術を駆使して、数ヶ月の時間はかかりますが、完治にまで至らせています。
これも、②の安全な栄養状態に導く方法があってこそです。
また急性期の疾患を扱う大学病院などでは長期的な入院加療が難しいため、
ある程度の治療の後に、施設や療養型病院へ転院されることが多いと思います。
当院は「療養型病院でありながら、専門的な褥瘡治療ができる」という、
極めてまれな特色をもつ病院であるといえます。
*こちらに関しましては、近隣の皮膚科の先生方、
往診医の先生方も是非ご相談ください。
このように、当院では慢性期管理が必要な患者様、寝たきりの患者様、治らないと諦められていた褥瘡の患者様にも、
積極的に治療にあたらせていただいております。
是非一度、ご相談ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Tel. 096 326 0303
受付時間帯
平日 9:00〜17:30
土曜日 9:00〜12:00
お急ぎの場合は、
医師に直接お電話をお繋ぎいたします。
遠慮なくご用命ください。