年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
それとともに、令和6年能登半島地震で被災された方々の1日も早い日常生活の回復と復興を心よりお祈り申し上げます。
当院も2016年熊本地震で被災し、その時の記憶が鮮明に思い出されました。
熊本地震は4月であったため低体温症のリスクはさほど懸念されませんでしたが、
北陸地方で避難生活をされる方々におかれましてはその危険性が1月という冬季であることも相まって非常に心配されます。
集団生活においてはウイルス感染の流行も対策が必要となります。
当院の被災時には水道が使用出来なくなったため、十分な流水による手洗いが出来ない状態にありました。
そのため速乾性手指消毒剤を代替方法として取り入れていました。
トイレの洗浄には井戸水をポリタンクで確保し、清潔に務めるよう努力していました。
熊本地震の際に助けて頂いた御恩を募金や義援金という形でお返しさせて頂く所存です。
また、当院は今年の秋で創立100周年を迎えます。
これからも地域の方々のお役に立てるよう、一層の努力と研鑽を積んで参ります。
当院の経管栄養管理方法は国連においてもSDGsに登録されるなど、必要とされる取り組みであることが分かって参りました。
患者様の栄養管理でお困りの方々にその方法論をお伝えできるように
今年も学会活動、講演、WEBセミナー(令和6年3〜5月 「ナースの星」で配信予定)でお話をさせて頂きます。
令和6年1月31日(水)には熊本労災病院様で講演の機会を賜りました。
経管栄養管理に関わるすべての医療従事者の方々に聞いて頂きたく存じます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
サキサカ病院
医師、医学博士 匂坂正孝