くま治療の手術について解説いたします。
*美容治療のホームページを公開しました。
治療費などについてはこちらをご参照ください。
下まぶたがぷっくりと膨らんでくる形の、
いわゆる目袋型のくまは、手術で治療が可能です。
眼窩脂肪を包んでいる膜(眼窩隔膜)が、
加齢に伴い緩んでくると、次第に脂肪の突出・膨らみが目立ってきます。
また、下眼瞼のくまの最下端は、眼窩頬部靱帯という突っ張りで、
骨とくっついているため、その膨らみを受け止めてしまいます。
手術では、まずこの靱帯を外してから、眼窩隔膜に切開を加え、
隔膜と脂肪が一体となったかたまりを作ります。
さらに頬部に皮下ポケットを作成後に、眼窩脂肪をそのポケットにずり下げて固定します。
こちらの症例は下眼瞼の皮膚を数mm程度切除していますが、術後はほとんど傷跡は目立ちません(皮膚側からの手術=Hamra法)。
ただ眼窩脂肪を切除するだけや、切除後に他の部分から脂肪を採取してきて脂肪注入をする術式とは違い、
移動させた脂肪は眼窩隔膜を介して血流を受けているため、ほぼ100%が生着します。
膨らみを下にずらし、谷を埋めるという極めて合理的な手術となります。
当院では皮膚の余りが多い方は皮膚を数mm切除するHamra法を、
皮膚の切除が不要な方は結膜側からアプローチをする裏Hamra法で治療を行います。
【手術方法】
・局所麻酔下(点眼、注射)に行います。
・皮膚側を切開(皮膚を切除)し、眼窩脂肪を移動させることで、下眼瞼の形を整えます
(Hamra法)。
・結膜側を切開し、眼窩脂肪を移動させることで、下眼瞼の形を整えます(裏Hamra法)。
・希望に応じて頬部の軟部組織の挙上を行います(ミッドフェイスリフト)。
・外眼角形成術を同時に行う場合があります。
【手術に際して起こりうる合併症や注意点】
・術後の腫脹(2ヵ月程度)、下眼瞼の知覚鈍麻(2ヵ月程度)、違和感(6ヵ月程度)
・三白眼(1%以下)、下眼瞼外反(1%以下)、ドライアイ、三叉神経障害(1%以下)、
複視(0.1%以下)
・術後は腫れが生じますので、形態的な評価は2ヵ月以上経過してから行います。
【治療費】 *自費診療となります
ご希望に応じて入院も承っています。
お困りの方は一度ご相談下さい。
ご相談は無料となっております。
形成外科・美容外科
匂坂正信