【肝斑治療】
レーザートーニングを
1〜2週間に1回のペースで、
合計6回施行した、3ヶ月間の治療経過です。
慢性的な頬の赤み(毛細血管拡張)もあるため、
炎症がベースにあり、メラニン沈着が起こりやすい状態と判断しました。
当院のトーニングでは、毛細血管拡張に効果がある波長も使用しますので、
「メラニン破壊、表皮のターンオーバーの促進」という、
通常のトーニング効果と相乗効果を示し、
6回(初回お試し+5回コース)のトーニング治療で、ここまで肝斑が改善しました。
イオン導入はトラネキサム酸を選択しています。
特に、表皮のターンオーバー促進によって、
メラニンが浮いてきた2ヶ月後の状態から、3ヶ月後にかけて、
著名にメラニンの消失を認めています。
肝斑の発生機序は、未だに解明されていませんが、この経過をみていると、いかにトラネキサム酸の抗炎症作用が、肝斑治療には必要かということを実感します。
慢性炎症を鎮めること(=血管拡張を改善させる)は、肝斑治療に必須ですね。
我慢強く治療にお付き合い頂き、とても嬉しかったです。
あともう少し、一緒に頑張りましょう。
肝斑治療は結果が出るのに時間がかかり、また個人差もあります。
そのため、なかなか継続することが難しい側面もあります。
このような結果を皆さんにお示しすることにより、
ひとつの目標にして頂けたらと思い、今回写真の使用をお願いし、
承諾していただけました。感謝申し上げます。
また、肝斑治療は、決してレーザー・トーニングだけでできる訳ではありません。
トラネキサム酸の内服と外用も組み合わせることで、今回の改善を認めております。
今回使用した薬剤と、レーザー・トーニングの費用は以下の通りです(全て税込価格)。
【内服薬】
・ビタミンC 1,100円/月
・ビタミンE 1,100円/月
・トラネキサム酸 2,200円/月
※ピルを内服されている方には、トラネキサム酸の処方ができません。
そのため、
トラネキサム酸の外用薬とイオン導入を組み合わせた方が、治療効果が高まります。
【外用薬】
・TAホワイトクリーム 2,750円
【肝斑点滴】
・グルタチオン 200mg配合 5,200円
15分ほどの点滴となります。
1週間に1回のペースをお勧めしています。
【イオン導入】
・トラネキサム酸 6,870円/回
※トーニングと同時→5,500円/回
※トーニングの間隔の合間で、
トラネキサム酸のイオン導入だけでも行われることを、推奨しています。
【レーザー・トーニング】
・全顔 初回お試し 14,800円
・全顔 1回 21,200円
・全顔 5回セット 95,400円
・全顔 10回セット 180,000円
別途初診料2,500円、再診療1,000円がかかります。
2022年10月1日からは、トーニング治療の価格改定が行われます。
治療費などについては、美容治療のホームページをご参照ください。
肌のくすみでお困りの方にも、効果がある治療法です。ご相談下さい。
形成外科・美容外科
日本形成外科学会専門医・指導医
医学博士
匂坂正信