当院では、ワキガの手術を保険診療でおこなっています。

 

術後の創部の圧迫が必須であるため、

一般的には入院での対応をされている施設もありますが、

当院では、ワキをバンドでしっかり固定することで、日帰り手術にも対応しています。
手術は「皮弁法」というものを用います。

ワキガの臭いの原因となるアポクリン汗腺を、実際に切除することによって、

臭いの原因を断つという方法です。

まず当院ではワキ毛が生えている部分の中心に1本の皮膚切開を加えます。

2本の切開を加える方法もありますが、その場合は線と線の間の皮膚が、

壊死してしまうリスクが高いため、私は1本の傷からアプローチしています。

 

そして毛が生えている部分をドーム状にめくりあげ、

実際にワキガの臭いの原因となっているアポクリン汗腺を

切除します。

毛根にくっついている、やや深い場所にあるのがアポクリン汗腺です。

(浅い方はエクリン汗腺という、多汗症の原因です)

皮下脂肪の層で皮膚をめくり上げ(白い矢印の層)、アポクリン汗腺を可能な限り切除していきます。

 

ここで重要なのが、「残す皮膚の厚さ」です。

皮下組織を削り取り過ぎると、残った皮膚が壊死してカサブタになってしまいます。

かといって、切除する組織の量を遠慮しすぎますと、

アポクリン汗腺を充分に減らすことが出来ず、臭いが残ってしまいます。

 

そこを見極めながら治療を行っています。

 

創部は縫合しますが、ドームにめくり上げた皮下には大きなスペースが生まれ、

そこに血が溜まると、血腫という感染の温床ができあがってしまいます。

これを防ぐため、術後は血を抜くための管(ドレーン)を留置します。

 

ドレーンを術後2~3日後に抜去し、

術後7日目に抜糸を行います。

その2回のタイミングで、外来受診が必要です。

 

抜糸までの1週間は、ワキにガーゼをしっかり当て、

圧迫バンドで固定します。

圧迫期間中は運動や飲酒、自転車移動(ワキが開き、圧迫が不十分となるため)

は控えて頂きます。

 

 

当院では多汗症の保険治療(塗り薬)も行っていますので、

ワキガや多汗症でお困りの方は、是非一度ご相談下さい。

 

多汗症のボトックス注射も自費診療で対応可能です。

こちらは半年間は効果が続きますので、

汗で困ることが多くなる、夏前に治療される方が多いです。