陽射しにはまだ夏の名残もありますが、日の長さも随分と短くなってきました。
9月の秋分の頃になると『暑さ寒さも彼岸まで』と言う言葉があるように日中の暑さもひと段落して過ごしやすくなります。
熊本では、随兵寒合(ずいびょうがんや)という言葉を使い表現しますが、今年も9月20日頃からすっかり秋めいて『随兵寒合』の季節になったね。と話したところでした。
熊本市内の藤崎八幡宮の秋の例大祭の神幸行列で随兵が行われる9月半ばになると朝晩は涼しくなるという意味で私も幼いころからこの時期になると耳にしていた言葉でしたが、今年は新型コロナの影響でお祭りも中止となり、ほとんどのイベントの中止で季節を感じなくなっていたのは私だけではないように思います。
私ごとでは、関東に居る息子に夏休みの帰熊を許さず、心が痛んだ令和2年の夏。
コロナ禍では入院されている患者さま方にも、心苦しくもご家族様との面会を制限させていただいています。
その折に、「季節の食材で患者さま方を元気にして差し上げたい」
との一心で働いておりますが、先ずは感染症を持ち込まず、安心・安全な食事の提供を第一に励んでおります。
とはいえ、この季節は食材が一番おいしい季節!!
お食事はみんなを幸せな気持ちにさせてくれますので、張り切って秋の味覚をお届けします。
今月の栄養課通信です。
9月21日(祝) 敬老の日
長寿を祝い、敬老の日のお弁当をご用意いたしました。
今回の掛紙です。
折り鶴を添えて提供させていただきました。
皆さまがお好きな天ぷらや、さつまいも羊羹のご用意を致しました。
天ぷらもきれいに揚がって、大変喜んでおられました。
9月23日はお彼岸であったため『おはぎ』もご提供。
今後も行事は続きます。
お楽しみに・・・。
毎日の体温測定が日常化した令和2年は、色々な所でも影響が出ており、
恒例の尚絅大学短期大学部からの実習の受け入れを学外実習から課題実習とさせていただきました。
学生の方には大変申しわけなかったのですが、その中でも収穫も沢山ありました。
私が出した課題を大学で実習して頂いたのですが、その中のひとつに行事食の献立を考える課題を出しましたところ、当院の患者さまを御存知ないのに年齢等から患者さまの事を考えながら、旬の食材、栄養価、彩り、全てのバランスを考えた献立作成、感想とレポートができており、感動いたしました。
私たちの仕事は、患者さまの笑顔を思い浮かべながら立てた献立を(病態によりもちろん制限もありますが)、調理師さんが腕に縒をかけて美味しく調理します。
その食事を喜んで頂いた時、私たちは幸せな気分になります。
学生さんにも実習はできなかったものの、リモート実習でこの気持ちを届けることができたかな?と思いました。
わが子と同じ年の学生さんと一緒に勉強出来なかったことは残念ではありましたが、気持ちのこもったレポートを書いて下さったことに感謝いたします。
私も初心を忘れず、毎日の業務に励みたいと改めて思いました。
10月1日は『中秋の名月』です。ゆっくりとした気持ちで秋の深まりを楽しみたいものです。
朝、夕は冷え込む季節となりました。お身体ご自愛ください。